【第12話】お灸で免疫力向上!~モクサアフリカについて①~

 

さて、先日の休日に私は東京に行き、一足早く「クリスマス」気分を味わってきました。

 

今回の研修は「moxafrica」(モクサアフリカ)という2008年にイギリスで設立されたチャリティ団体のクリスマスチャリティイベントに参加してきました。

 

モクサアフリカのモクサは鍼灸師には大変なじみの深い「艾」のことです。

この「艾」の字。私は趣味が「読書」というぐらい活字中毒なのですが、恥ずかしながら鍼灸学校に入学するまで知りませんでした(^^;)

 

この「艾」は「もぐさ」と読み、これを人体に用いて治療することを「灸」と言います。

 

はり処愈鍼では「お灸施術」にも大変力を入れており、このモクサアフリカも日本の大きな学会に出始めた頃から、その活動にずっと注目しています。

 

モクサアフリカの活動は一言で言うと、「お灸の施術でアフリカの結核患者を救おう!」という理念を基に、アフリカ南部で「日本式」のお灸施術による結核撲滅運動を展開しています。

 

イギリスの団体がなぜ「日本式」の灸施術を行うのか。

 

これには日本の医師「原志免太郎」博士が大きく関係します。

(ちなみに小泉は鍼灸師で原志免太郎博士を知らないのは、日本人で「あいうえお」を知らないぐらいのレベルだと思っています。)

 

この原志免太郎博士、104歳まで現役医師としてご活躍なさり、ある時期まで日本人男性の長寿記録保持者でした。

そして何より日本初の「お灸で博士号を取得」された先生として有名です。

この原先生はお灸治療による「免疫力の向上」に目をつけ、実際にご自身に毎日「足三里」という経穴(ツボ)にお灸をされていたことも有名です。

 

この原志免太郎博士が残された論文がイギリスのモクサアフリカの活動の論拠になり、アフリカの結核患者に「毎日足三里にお灸を自分自身でしてもらう」ことにより、実際に結核患者の免疫力が向上し、治癒に導いています。

 

そしてその成果を、RCT(ランダム化比較試験)という医療論文の中でも信頼性の高いと言われる手法で論文化し、発表されました。

 

その詳しい内容については次回のBlogに書いていきたいと思います(^^)

 

本日も最後までお読みいただき有り難うございました(^o^)

 

ではまた。