【第7話】腰痛についてのお勉強をしました。

 

今日は、先日の11月5日の休日に、私が主催する臨床実技研究会の第22回オープンセミナー「新たな視点に立った腰痛の分類・対策・鍼灸治療の実際」が開催されましたので、そのお話です。

 

臨床実技研究会は、私が鍼灸学校1年生の時に立ち上げた研究会です。

 

東洋医学的な鍼灸施術、現代医学的な鍼灸施術を問わず、超一流の鍼灸師や医師を講師としてお招きし、座学での講義、実際に実技指導をしていただき、鍼灸師としての見識を広げ、技術力の向上を目指して、この会を設立しました。

 

主催者として、手前味噌ではありますが、講師にお招きした先生方は、鍼灸の臨床・教育・研究どれをとっても本当に超一流の先生方にお越し戴いていると思っています。

 

今回は東京大学医学部附属病院リハビリテーション部鍼灸部門主任を務めていらっしゃる粕谷大智先生をお招きし、鍼灸院に施術を希望される事の多い「腰痛」について御講義いただきました。

 

午前中は、長年続く慢性腰痛の仕組みについて、最新の研究でわかってきた「脳のDysfunction(機能障害)」などを絡めて、わかりやすい講義をしていただきました。

 

また、愈鍼でも力を入れている「脊柱管狭窄症」の施術について、障害されている神経根の血流が、足への鍼刺激により改善されている様子をなんと動画でお見せ戴きました。

脊柱管狭窄症に鍼灸施術が効果的なことは、鍼灸師であれば、誰でも体感していると思いますが、実際に体内で神経根の血流が改善している映像を拝見すると、鍼灸施術の効果に客観性がつき、医師など他の医療職の先生方にも鍼灸施術の有効性を理解していただけると思いました。

 

粕谷先生は脊柱管狭窄症について医師や理学療法士の先生方と共同で研究をし、投薬・運動療法・鍼灸施術の三群比較を行い、鍼灸施術が最も優位に効果があると発表された先生でもあります。

これについては今度鍼灸豆知識で解説していきたいと思います。

 

午後は実際に粕谷先生に実技を通して、参加者の先生方に「手取り足取り」で御指導戴きました。

院長も直接指導戴きたかったのですが、学生の参加者のフォローで、なかなかそういう訳にもいかず…(~_~;)

しかし、合間をぬって、疑問点について質問させて戴き、無事解決いたしました(^^)

 

粕谷先生には、最後の懇親会までお付き合い戴き、熱い臨床トークを繰り広げて戴きました。

 

 

粕谷先生は、脊柱管狭窄症がまだ手術でしか治らないとされていた約30年前から鍼灸による保存療法について臨床・研究を重ねてこられた先生です。

まさに時代を切り開いてきたと言っても過言ではありません。

そういった先生に直接指導して戴けるのは本当に有り難く、小泉の臨床への意欲は益々熱くなりました(^^)!

 

本日も最後までお読みいただき有り難うございました(^o^)

 

ではまた。